なたねが気がつくと、そこは「めいどの世界」の病院のベッドの上であった。
(ここ…病院…。)
しばらくして、連絡が取れなくて心配していた先輩の3人が血相を変えてやってきた。
あや「なたね!」
ともみ「良かった…生きてた…。」
かつみ「このバカ!心配したわよ!」
なたね「…ごめんなさい…。」
あや「で、何があったの?」
あやは、幸輔を追った中で起こったことを洗いざらい話した。そして、最後に疑問をぶつけた。
なたね「ボクを助けてくれた人はいったい誰なんだろう…?」
なたねの疑問に対し、先輩3人は思い当たる節があった。
あや「これ、わたしたちもあまりよくは知らないんだけど…。」
ともみ「確か隠密部隊に、すごく強くて美しい人がいるらしいんだ。」
かつみ「名前は『白鷺のサキ』だとか…。」
その時、なたねの心の中に「白鷺のサキ」の名が深く刻まれた。そして、
(ボクもサキさんのように強くて大きな人になるんだ!)
このような決意がふつふつと湧き上がってくるのであった。そしてそれは永久になたねの心の中に残るのであった。
おわり