夢追い虫カルテットシリーズ

特別編「新人隊員奮闘記(第三回ファン招待)」

なたねが気がつくと、そこは「めいどの世界」の病院のベッドの上であった。

(ここ…病院…。)

しばらくして、連絡が取れなくて心配していた先輩の3人が血相を変えてやってきた。

あや「なたね!」
ともみ「良かった…生きてた…。」
かつみ「このバカ!心配したわよ!」
なたね「…ごめんなさい…。」
あや「で、何があったの?」

あやは、幸輔を追った中で起こったことを洗いざらい話した。そして、最後に疑問をぶつけた。

なたね「ボクを助けてくれた人はいったい誰なんだろう…?」

なたねの疑問に対し、先輩3人は思い当たる節があった。

あや「これ、わたしたちもあまりよくは知らないんだけど…。」
ともみ「確か隠密部隊に、すごく強くて美しい人がいるらしいんだ。」
かつみ「名前は『白鷺のサキ』だとか…。」

その時、なたねの心の中に「白鷺のサキ」の名が深く刻まれた。そして、

(ボクもサキさんのように強くて大きな人になるんだ!)

このような決意がふつふつと湧き上がってくるのであった。そしてそれは永久になたねの心の中に残るのであった。

おわり


Otogi Story Index - シリーズ小説 - 夢追い虫カルテットシリーズ