ううん・・・あ、オレは・・・眠ってたのか?
ああ・・・そっか、もう戦いは終わったんだ、すっかり忘れてたな・・・・
今思えばまるで夢でも見てたかのようだ・・・
・・・今日、何曜日やったかな?
ま、エエか、もう少し寝てよ・・・・
声「・・・様、ご主人様」
声「朝だよ旦那様、早く起きろーっ!」
ううん・・・何や?
声「もう・・・こうなったら最終手段よ!」
声「あ・・・セ、セティさん、何を!?」
・・・・ふあ?
うっすらと目を開けるオレ。
刹那!
セティ「んー♪」
目を閉じ、おちょぼ口になったセティが顔を近づけていたのだ。
こ、これっていわゆる・・・・
真吾「お、おはよう・・・・」
セティ「ん?あー!旦那様、起きちゃったの?」
オレが声をかけた瞬間、セティは目を開け、残念そうな声を上げる。
セティ「んもう、折角あたしの熱い接吻で起こしてあげようと思ってたのに」
真吾「あ、あはは・・・」
オレは苦笑いをせずにはいられない。
真吾「ところでセティ・・・」
セティ「何、旦那様?」
キョトンとするセティ。
真吾「そこどいてくれんと起きれないんやけど」
セティ「あ♪」
セティは四つん這い状態でオレの上に覆いかぶさっていたのだ。
セティ「そうねー、さっきのつ・づ・き♪してくれたらどいてもいいよ」
真吾「あ、ああ・・・じゃあ」
オレはセティに顔を近づけた。
刹那!
りな「だああーっ!」
どけしっ!
セティ「ぶべっ!」
りなの飛び蹴りがセティに直撃し、セティは壁まで吹っ飛ばされた!
りな「ったく!油断もスキもありゃしないんだから!」
そういうりなが今度はオレに顔を近づけてきた。
りな「ご主人様の唇を奪うのはアタシなのに♪」
真吾「あ、あの・・・」
セティ「せやあっ!」
がすっ!
りな「いだっ!」
セティの反撃のキックがりなに炸裂した・・・
りな「このアホウ鳥ー!」
セティ「何よ、お子ちゃまリス!」
互いの口をうにーっと引っ張り合う2人。
真吾「・・・・ハァ」
おもわずオレはため息をついた。
かすみ「あの、ご主人様・・・・」
真吾「ああ、かすみさん」
ようやくオレに声がかけれて、かすみさんはホッと一安心した。
かすみ「もうすぐ朝食のご用意が出来ますので、顔を洗ってきてくださいね」
真吾「はい」
冷たい水で顔を洗ったオレは、部屋へ向かう。
真吾「おはよう」
一声かけ、部屋に入る。
ちえこ「あっ、ご主人様?、おはよ?ございますかも?」
ましろ「おはよう・・・ございます」
ミーコ「おはよーっ!」
がばっとオレに抱きつくミーコ。
ジョニー「よお、真吾」
フリード「殿、おはようございやす!」
みんなの声を聞き、テーブルの前に座る。
かすみ「今日はフレンチトーストを焼きました、どうぞ」
ミーコ「ミーコもお手伝いしたんだよっ!」
ニッコリと笑う2人。
真吾「アリガト、こりゃうまそうやなー」
そう言って、オレはしんなりしたパンの耳からかじる。
真吾「うん、うまいよ!」
かすみ「こちらに色々とつける物もありますからね」
かすみさんはいくつかの入れ物をオレの前に出した。
ちえこ「セ、セティさん・・・フレンチトーストにケチャップかけてるかも?」
ミーコ「ふにゃー、すごいねっ」
セティ「え?結構イケるんだよ、コレ」
いつも通りにメープルシロップをかけているちえことミーコがセティのフレンチトーストを見て驚く。
セティ「それよりあたしはあっちのほうが理解できないんだけど・・・」
ましろ「♪」
ましろのフレンチトーストには白い生クリームやバニラアイスがコレでもかとのっていた。
そのましろのを、ジョニーはできるだけ見ないように目線を外している。
おそらく甘党ではないのだろう。
しばらくしてかすみさんが部屋に入ってきた。
真吾「!」
オレは目を疑った。
かすみさんの持つ皿にはおよそ10枚前後のフレンチトーストがのっていたのだ。
真吾「かすみさん、それは・・・・」
かすみ「はい?ああ、これはフリードさんのです」
真吾「・・・へ?」
フリード「あんな薄っぺらなパンじゃ力なんて出やしませんからねぇ」
真吾「あ、ああ・・・そうですか」
跳ね上がるエンゲル係数の事を考えると、もはや苦笑いするしかなかった。