Happy Angle Paradise!

OtogiWars 第九幕「ライダー達の挽歌」

メシア・メガミ「・・・・・・?」

うっすらと目を開ける2人、しかし2人の結界はまったく傷付いていない。

ケツアール「!?」

ケツアールは目を疑った。
目の前には七色の結界を張ったエレメンツとG3がいる。
自分の魔力を全て使って放った一撃のはずなのに、2人は全くの無傷だったのだ!

エレメンツ「・・・言いたい事はそれだけかい?」
G3「そんなに滅びたいんなら・・・今すぐ滅ぼしてやるよ!!」

ジャキッ!
G3がグレネードを構える。

G3「どおりゃあー!」

G3のグレネードがケツアールに迫る!

ケツアール「ム、無駄ダト言ッタダロウ!」

ドゴーンッ!!
グレネードはケツアールの目前で爆発した。
刹那!
ズボッ!

エレメンツ「迂闊やな!」
ケツアール「!」

爆風の中からエレメンツが飛び出してきたのだ!

エレメンツ「はああああっ!」

エレメンツの右手に七色の剣が現れた。

エレメンツ「七星聖剣、火竜斬!!」

ズバアッ!

ケツアール「ギエエエエッ!」

ケツアールの体に大きな傷が生じた。

G3「まだ終わらんよー!」

ダララララララッ!!
G3がすかさずグレネードの銃身としていたガトリングをぶっぱなす!
ズババババババッ!

ケツアール「ゴフエッ!」

ダメージを受けたケツアールには防ぎきれず、直撃を受けた。

ケツアール「ク・・・クソ!」

体勢を立て直すケツアール。

G3「遅ぇ!遅ぇぜっ!!」

2人は上空で次の攻撃に入っていた。

エレメンツ「七星砲・・・GF-0X・・・ターゲット、ロック!!」
G3「シュートオオオオオオッ!!」

ドシュウウウウウウッ!!
ズバババアアアアアアアーッ!!
2人のエネルギー砲はケツアールにガンマ・レイの隙を与えず、直撃した!

エレメンツ「キャンセル!Wライダーキーーーーーーック!!」
G3「そりゃあーーーーっ!!」

ドムッ!!!!
すかさず強力なキックがケツアールの体にめり込む!

ケツアール「グ・・・ウ・・・ガアア・・・」

ケツアールはもはや意識が朦朧(もうろう)としていた。

エレメンツ「だあああっ!」

ズバッ!

G3「とりゃあっ!」

ズバッ!
それぞれの剣がケツアールの左右の羽を傷付けた!

ケツアール「チ、違ウ・・・我ガ望ンダノハ・・・コンナンジャ・・・ナイ・・・」

薄れる意識の中、ケツアールは口を開いた。
ドオオンッ!
座る人形のように倒れるケツアール。

エレメンツ「・・・よし!」

チャキッ!
七星聖剣を構えるエレメンツ。
刹那!

G3「エレメンツ・・・いや、真吾!」

G3の声が響く。

エレメンツ「?」

シュルルルルッ!
エレメンツが振り向くと、何かが弧を描いて飛んできた。
パシッ
それを掴むエレメンツ。

エレメンツ「!・・・GS-03」

それはG3の使う、超振動ブレードだった。

G3「プロテクトなら外したぜ」
エレメンツ「G3さん・・・」
G3「さあ、行け!トドメは任せたぜ!!」
エレメンツ「・・・・おう!」

チャキッ! ジャキッ!
エレメンツはケツアールの方に向き直ると、右手に七星聖剣、左手にGS-03を握った。

エレメンツ「うおおおおっ!!これで最後やあーっ!!」

エレメンツは体を七色に輝かせ、ケツアールに向かっていった。
ダダダダダッ!
走るエレメンツの中、真吾の意識に宿る6人も力を集中する!
ドシュウッ!
エレメンツのハイジャンプで、今、ケツアールを捉えた!

りな「正義!」
ミーコ「友情!」
ケン「勝利!」
ましろ「希望!」
ちえこ「平和!」
かすみ「そして・・・愛!」

ピキイーンッ!!
エレメンツの両手に握られた剣がその輝きを増す!

エレメンツ「消えろっ!地球に仇なす敵よおっ!!」

バシュウウウッ! ザシュウウウッ!
2本の剣がケツアールの体を切り裂いた。
ピイイイインッ!
ケツアールの傷から光が溢れてくる。

ジョニー「なっ・・・!」
フリード「うっ!?」
セティ「こ、これは!?」

E3の体が光り輝き、チリと化してゆく・・・・

ジョニー「ば、ばかな・・・」

E3と共に、ケツアールの肉体も宇宙のチリと化した・・・・・

シュウウーッ・・・
周辺の宇宙空間が光と共に消えてゆく。

パアアアーッ・・・
やがて現れたのは、所々がボロボロになった神殿だった。
めいどの世界に戻れたのだ、と全員が確信した。

メシア「やった・・・のか?」

メシアがつぶやく。

メガミ「おそらく・・・」

メガミが言葉を返す。

G3「いよっしゃあーーーーーーーっ!!」

その瞬間、G3が叫び声をあげた。
それと共に、守護天使達も笑顔を取り戻した。

メシア「!・・・七星王?」

メシアはハッと気付き、エレメンツを見る。
それに続き、他の守護天使達もエレメンツの方を振り向く。

エレメンツ「・・・・・」

エレメンツはまだ背を向けたまま立っていた。

エレメンツ「・・・・・」

やがて、エレメンツがメシア達の方に振り向く。
グッ!
エレメンツは親指を立て、サムズアップを見せた。

メガミ「良かった・・・」
メシア「・・・フッ」

2人にも笑顔が戻る。

シュウウーッ・・・
エレメンツの変身が解け、七曜の勇者達が姿を現した。

ミーコ「うわあーいっ!」

ガバッ!!
ミーコが真吾に抱きつく。

ケン「やったな、マスター!」
かすみ「おめでとうございます!」
真吾「みんなのお陰や、だからオレもがんばれたんやって」
りな「フフッ、当然でしょ!」
ましろ「ありがとう・・・ございます」
ちえこ「ちえこも〜、いっぱい、い〜っぱい!うれしいかも〜!」

7人も歓喜の声を上げる。

刹那!

メシア「むっ!?この気配は!」
メガミ「ま、まさか!?」

2人の表情が急変する!
ボオオッ・・・・

守護天使達「!!」

やがて、守護天使達も表情を変える。
周りが一瞬にして緑の空間に変わったのだ。

しあん「どうして・・・?」
よしき「ケツアールは倒したはずなんですね!」

全員が混乱する中、目の前に何かが現れた。

ティコ「・・・・E3!」
ロック「生きてやがったのか!?」

彼らの目の前にアースウォーリアーE3の3人が再び現れたのだ・・・・


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