メシア・メガミ「・・・・・・?」
うっすらと目を開ける2人、しかし2人の結界はまったく傷付いていない。
ケツアール「!?」
ケツアールは目を疑った。
目の前には七色の結界を張ったエレメンツとG3がいる。
自分の魔力を全て使って放った一撃のはずなのに、2人は全くの無傷だったのだ!
エレメンツ「・・・言いたい事はそれだけかい?」
G3「そんなに滅びたいんなら・・・今すぐ滅ぼしてやるよ!!」
ジャキッ!
G3がグレネードを構える。
G3「どおりゃあー!」
G3のグレネードがケツアールに迫る!
ケツアール「ム、無駄ダト言ッタダロウ!」
ドゴーンッ!!
グレネードはケツアールの目前で爆発した。
刹那!
ズボッ!
エレメンツ「迂闊やな!」
ケツアール「!」
爆風の中からエレメンツが飛び出してきたのだ!
エレメンツ「はああああっ!」
エレメンツの右手に七色の剣が現れた。
エレメンツ「七星聖剣、火竜斬!!」
ズバアッ!
ケツアール「ギエエエエッ!」
ケツアールの体に大きな傷が生じた。
G3「まだ終わらんよー!」
ダララララララッ!!
G3がすかさずグレネードの銃身としていたガトリングをぶっぱなす!
ズババババババッ!
ケツアール「ゴフエッ!」
ダメージを受けたケツアールには防ぎきれず、直撃を受けた。
ケツアール「ク・・・クソ!」
体勢を立て直すケツアール。
G3「遅ぇ!遅ぇぜっ!!」
2人は上空で次の攻撃に入っていた。
エレメンツ「七星砲・・・GF-0X・・・ターゲット、ロック!!」
G3「シュートオオオオオオッ!!」
ドシュウウウウウウッ!!
ズバババアアアアアアアーッ!!
2人のエネルギー砲はケツアールにガンマ・レイの隙を与えず、直撃した!
エレメンツ「キャンセル!Wライダーキーーーーーーック!!」
G3「そりゃあーーーーっ!!」
ドムッ!!!!
すかさず強力なキックがケツアールの体にめり込む!
ケツアール「グ・・・ウ・・・ガアア・・・」
ケツアールはもはや意識が朦朧(もうろう)としていた。
エレメンツ「だあああっ!」
ズバッ!
G3「とりゃあっ!」
ズバッ!
それぞれの剣がケツアールの左右の羽を傷付けた!
ケツアール「チ、違ウ・・・我ガ望ンダノハ・・・コンナンジャ・・・ナイ・・・」
薄れる意識の中、ケツアールは口を開いた。
ドオオンッ!
座る人形のように倒れるケツアール。
エレメンツ「・・・よし!」
チャキッ!
七星聖剣を構えるエレメンツ。
刹那!
G3「エレメンツ・・・いや、真吾!」
G3の声が響く。
エレメンツ「?」
シュルルルルッ!
エレメンツが振り向くと、何かが弧を描いて飛んできた。
パシッ
それを掴むエレメンツ。
エレメンツ「!・・・GS-03」
それはG3の使う、超振動ブレードだった。
G3「プロテクトなら外したぜ」
エレメンツ「G3さん・・・」
G3「さあ、行け!トドメは任せたぜ!!」
エレメンツ「・・・・おう!」
チャキッ! ジャキッ!
エレメンツはケツアールの方に向き直ると、右手に七星聖剣、左手にGS-03を握った。
エレメンツ「うおおおおっ!!これで最後やあーっ!!」
エレメンツは体を七色に輝かせ、ケツアールに向かっていった。
ダダダダダッ!
走るエレメンツの中、真吾の意識に宿る6人も力を集中する!
ドシュウッ!
エレメンツのハイジャンプで、今、ケツアールを捉えた!
りな「正義!」
ミーコ「友情!」
ケン「勝利!」
ましろ「希望!」
ちえこ「平和!」
かすみ「そして・・・愛!」
ピキイーンッ!!
エレメンツの両手に握られた剣がその輝きを増す!
エレメンツ「消えろっ!地球に仇なす敵よおっ!!」
バシュウウウッ! ザシュウウウッ!
2本の剣がケツアールの体を切り裂いた。
ピイイイインッ!
ケツアールの傷から光が溢れてくる。
ジョニー「なっ・・・!」
フリード「うっ!?」
セティ「こ、これは!?」
E3の体が光り輝き、チリと化してゆく・・・・
ジョニー「ば、ばかな・・・」
E3と共に、ケツアールの肉体も宇宙のチリと化した・・・・・
シュウウーッ・・・
周辺の宇宙空間が光と共に消えてゆく。
パアアアーッ・・・
やがて現れたのは、所々がボロボロになった神殿だった。
めいどの世界に戻れたのだ、と全員が確信した。
メシア「やった・・・のか?」
メシアがつぶやく。
メガミ「おそらく・・・」
メガミが言葉を返す。
G3「いよっしゃあーーーーーーーっ!!」
その瞬間、G3が叫び声をあげた。
それと共に、守護天使達も笑顔を取り戻した。
メシア「!・・・七星王?」
メシアはハッと気付き、エレメンツを見る。
それに続き、他の守護天使達もエレメンツの方を振り向く。
エレメンツ「・・・・・」
エレメンツはまだ背を向けたまま立っていた。
エレメンツ「・・・・・」
やがて、エレメンツがメシア達の方に振り向く。
グッ!
エレメンツは親指を立て、サムズアップを見せた。
メガミ「良かった・・・」
メシア「・・・フッ」
2人にも笑顔が戻る。
シュウウーッ・・・
エレメンツの変身が解け、七曜の勇者達が姿を現した。
ミーコ「うわあーいっ!」
ガバッ!!
ミーコが真吾に抱きつく。
ケン「やったな、マスター!」
かすみ「おめでとうございます!」
真吾「みんなのお陰や、だからオレもがんばれたんやって」
りな「フフッ、当然でしょ!」
ましろ「ありがとう・・・ございます」
ちえこ「ちえこも〜、いっぱい、い〜っぱい!うれしいかも〜!」
7人も歓喜の声を上げる。
刹那!
メシア「むっ!?この気配は!」
メガミ「ま、まさか!?」
2人の表情が急変する!
ボオオッ・・・・
守護天使達「!!」
やがて、守護天使達も表情を変える。
周りが一瞬にして緑の空間に変わったのだ。
しあん「どうして・・・?」
よしき「ケツアールは倒したはずなんですね!」
全員が混乱する中、目の前に何かが現れた。
ティコ「・・・・E3!」
ロック「生きてやがったのか!?」
彼らの目の前にアースウォーリアーE3の3人が再び現れたのだ・・・・