ブロロロロロロロ...
G3‐XX「何を企んでるか知らんが、てめえの好きにはさせねえぜ、G6‐オメガ!!!」
グランチェイサーでG6を探して回るG3。
システムに搭載されているサーチスコープにはまるでそれらしい気配はなかったのだが...
キキキッ!!!
先日とは別の平原にさしかかったところでG3は突然ブレーキをかけた。
視線の先には、メタルマッドネスに乗ったG6が...
G6‐オメガ「よく俺がここにいるとわかったな。」
G3‐XX「ケッ、生意気にジャミングかよ。だが、俺の野性のカンにかかりゃあざっと
こんなもんだぜ。」
G6‐オメガ「ますます楽しい奴だ。その調子で今日も楽しませてくれよ。」
G3‐XX「上等だゴルァ!!!ギッタギタにしたるで!!!!!」
G3‐XX「どわりゃああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!」
G6‐オメガ「ぎっしぇああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!
両者は、互いに猛スピードで突撃したかと思うと、凄まじい拳撃の応酬を繰り広げた。
拳がぶつかる度に火花が散った。いや、火花というより、これはもはや爆発と言っていいものであった。
人間の肉眼で見たら、突然2人が消えて激しい爆発が何百発も起きているようにしか見えないだろう。
いや、おそらく訓練を積んだ一流の大天使や神格者でさえも彼等の攻防を目で捉える事はまず不可能である。
両者の立つ地面にクレーターができ、しかもそれは打ち合いが続くうちに轟音を立ててだんだん大きくなっていった。
両者のアーマーには爆風などの余波を攻撃力として再収束する機能があるのだが、それを以ってしても収束しきれない程の力が
ぶつかりあっている。もしこの収束機能がなかったら、この時点で地球が何度崩壊していただろうか。
やがて2人が一旦打つのを止め、拳を大きく振りかぶる。そして次の瞬間、強烈な一撃が激突した。
G3‐XX「でぁりゃあああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!」
G6‐オメガ「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!」
ドグワシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
互いのパンチがぶつかった瞬間、ドームのような大爆発とその衝撃波が周囲に広がり、
無人の平原にある草や木や小屋などを吹き飛ばしていった。少なく見積もっても、半径数キロは焦土と化しただろう。
G3‐XX「!!!!!」
人的被害こそなかったものの、予想以上の被害に驚くG3。周囲に気を取られたこの一瞬の隙をついてG6の拳がG3をとらえた。
ドグオオオオオオオオオオッ!!!!!!!
強烈な一撃を受けて吹っ飛ばされるG3。
およそ数百メートルほどの所でズザザザアアアッという音とともに足を地面にめり込ませて踏ん張り、体勢を立て直す。
G3‐XX「ヌウウウ...まずい!このまま戦い続けたら被害がどんどん広がってくぜ!!!」
G6‐オメガ「どうした、G3。怖気づいたか?」
周囲を気にしないG6はあくまで余裕の姿勢を崩さない。
G6‐オメガ「遠慮しなくたっていいんだぜ。周りを気にしてたら俺には勝てんぞ。」
G3‐XX「こんの野郎~~~!!!!!」
強がってはいるが、周囲の被害にかなりショックを受けているG3。
それを反映してか、ここでG3の脳裏にあの悪夢が蘇る。毎夜うなされた、あの全てが崩壊する夢の光景である。
キイイイイイイイイイイン......
G3‐XX「うぐっ......こ、こんな時にかよ...!くっそおおおおおおおッ!!!!!」
激しく頭を振って悪夢を振り払うG3。
G3‐XX「よおおおし、だったらそうなる前に決着つけてやんぜゴルァ!!!!!」
そう言ってG3はハイジャンプでグランチェイサーの方へ跳んだ。
G6‐オメガ「ん?????今さら武器なんか出そうってのか?無駄だ無駄だ。」
G3‐XX「GR‐07、アクティブ!」
着地したG3はグランチェイサーのウェポンコンテナから
長距離ライフルGR‐07を出して構えると、照準を合わせて発射する。
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!
しかし、G6には当たっていないようだ。
G6‐オメガ「ハアッハッハッハッハッ!!!!!バカめ、どこを狙っている!」
それでも構わずGR‐07を撃ち続けるG3。
ドゴオオオオオオオオッ!!!!!
ドゴオオオオオオオオッ!!!!!
ドゴオオオオオオオオッ!!!!!
ドゴオオオオオオオオッ!!!!!
G3の不可解な行動に呆れたG6がGR‐07の弾道の先を見てみると、
G6‐オメガ「!!!!!......な、何だとオオオオオッ!!!!!」