Legend of Quel

第二部(オリキャラ編) 九官鳥のきよ編

G3とゴズマの、魂をかけたバイクレースが始まろうとしていた。

ゴズマ「ルールを説明する。このレース場を先に4周した方が勝ちだ。武器は使用
     禁止 。空も飛んじゃダメ。コースからはずれてもダメ。やったら反則負け。
     パンチやキック、それに体当たりはOK
    (クククク...バカめ、奴のバイクはウェポンコンテナがあるから小回りが
     きかないはず。このカーブだらけのコースでは思うようにスピードを出せまい)」
G3‐XX「ようし、いいだろう(くそっ、グランチェイサーの性能を見透かされてるみたい
      だな。ま、いざとなったらエグザイズに超変身して魂取り返した後、こいつを
      ボコにしてやりゃいいや)。」
ゴズマ「では、始めるとしようか。」

ここでG3は、グランチェイサーの更なる機能を使った。

G3‐XX「あ、その前にやる事が。リミッター、解除!!!」

プシュウウウウウ......
G3がスイッチを押すと、グランチェイサーの前後2つずつの計4つあるウェポンコンテナが切り離された。
これでスピードと旋回性能が大幅にアップする。大半の武器が使えなくなるという弊害もあるのだが、
武器使用禁止のレースではどのみち関係なかった。

G3‐XX「便利だなヲイ。どうせならロイド戦の前に知りたかったぜ。」
ゴズマ「何ィィィィィッ!!!!!そんなバカな...聞いてないぞ!!!」

ピッ...ピッ....ピッ...ピーーーーーーッ!!!!!
合図とともにG3のグランチェイサーとゴズマの復讐鬼用特殊金属製バイクの2台が発進。
レースが始まった。

 

一方、現世では...
千田さん「...そんな...やっと...やっとまた会えたと思ったのに......
      僕がもっとしっかり見ていればこんな事には...畜生!!!
      僕の馬鹿野郎!!!!!」

その場にへたり込み、悲しみに打ちひしがれていた。

恵「こんなのってないよ!まだあんなに小さかったのに...あんなに可愛かったのに
   ...きよちゃん...ううっ...」

悲しみに耐え切れずにその場から走り去る恵。
それを見ていたのは、きよを轢いたトラックの運転手だった若い男である。千田さんに向かって土下座しながら、

運転手「すまねえええっ!!!!!俺のせいだ!!!俺の不注意であんたの
     嬢ちゃんを死なせちまった。どうあがいても償い切れないのはわかってる。
     でも...でも...」

そう言って力ない足取りできよの棺桶の前に出て、

運転手「ごめん...ごめんよオオオオオオオオッ!!!!!」

棺桶にすがり付いて泣く運転手であった...

 

G3とゴズマのレースは激しいデッドヒートの連続であった。両者ともにバイクテクニックは超一流である。
妙に曲がりくねったコースを華麗なコーナリングや壁へのキックで切り抜ける両者。
リミッターを解除したグランチェイサーは最高時速600キロまで出るのだが、曲がりくねった道の多いコースでは
速度よりもむしろ旋回性能の方が重要だった。勿論グランチェイサーはそっちの方も申し分ない(リミッターを解除していれば)。
互いに譲らぬ一進一退の攻防戦が続き、いよいよファイナルラップ(最後の一周)にさしかかる。両者は今並んでいた。

G3‐XX「オラオラァッ!!!」

ガス!ガス!ガス!
ゴズマのバイクにキックを食らわし牽制するG3。
うっかり転倒させてゴズマが死にプロテクトで魂を救えなくなっては困るので一応手加減しておく。

ゴズマ「ウリャアアッ!!!」

ドゴ!ドゴ!ドゴ!
ゴズマも負けじとキックで応戦。

ゴズマ「貴様!神聖なレースで『オラオラ』とはなんだ!下品だぞ!!!」
G3‐XX「じゃかあしい!レースに品位もクソもあるかい、ヴォケ!!!」

やがて、両者同時にゴール!!!勝負は、ビデオ判定に持ち越された。その結果...

 

ゴズマ WIN!!!!!

わずかの差でゴズマの方が先にゴールしていた。

ゴズマ「フハハハハハハハ!!!この勝負、私の勝ちだ!んじゃ、約束どおり、
     私の下で働いて貰うぞ。」

ところが...

G3‐XX「......フフフフ...フハハハ...ハアッハッハッハッハッハ!!!!!」

突然笑い出すG3の前に戸惑うゴズマ。

ゴズマ「な、何がおかしい...?気でもふれたか...?」
G3‐XX「ウケケケケ...俺の作戦はなあ、既に終了したんだよ。」

そう言ってG3が指差す方を見ると、ゴズマのコレクションである魂が全てなくなっており、
その場を走り去るGストライカーの姿があった。

ゴズマ「ああっ!!!コラァァァッ!!!私のコレクションを返せ!!!」
G3‐XX「オラアッ!!!」

ドゲシッ!!!
G3の蹴りを背中に食らってすっ転ぶゴズマ。

ゴズマ「き、貴様、何を...!?」
G3‐XX「さあて、お仕置きの時間だぜ、ベイベー!!!」
ゴズマ「ま、ま、待ってくれ!!!話せばわかる...!」
G3‐XX「オラオラオラオラオラオラ...(48行省略)...
オラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!」

ドグオオオオオオオッ!!!!!!!

ゴズマ「ウグエッ!!!」

倒れこんだゴズマを蹴りまくり、最後の一発でゴズマをサッカーボールのように思いっきりふっ飛ばした。
そして、レース前に切り離したウェポンコンテナから武器を取り出す。

G3‐XX「GM‐01、GX‐05、アクティブ!」

自動小銃GM‐01カスタムの照準スコープをはずしてGX‐05改3式の上部にはめ込み、GM‐01本体をGX‐05の脇にアタッチ。
さらに、GX‐05後部のハッチを開き、小型ロケット弾(XX弾)を取り出してマズル先端部に装填。
ロケットランチャーの出来上がり。これが超兵器、XX(ダブルエックス)ランチャーである。

G3‐XX「てゆうかあ、命を弄ぶしか能のないアフォは逝ってよしって感じ~~~、みたいな♪」
ゴズマ「ま、ま、待ってくれ!!!欲しいものは何でもやる!!!だ、だから...だから命だけはあああああああッ!!!!」

無情にも、ゴズマに向けて照準が定められた。

G3‐XX「ブッとべええええええええええええええええええええええええええエエエエエエエエエエェェェェェッッッッッ!!!!!!!!!!」


バッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

初期設定の威力なら大都市が5~6個は吹っ飛ぶ威力だ。
火力を最大にして撃ったらもっともっととんでもない事に...(今回は最低威力)

ゴズマ「ウッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!」(ゴズマ死亡)

かくして、私利私欲にまみれた神の根城は跡形もなく消滅したそうな。
ちなみに、下の絵はアスキーアートを使ったイメージ画像です(笑)

                 きよタン返せゴルァ!
         ∧_∧  〔^^〕
         _,( ´Д`)⌒ヽ i  |
     (⌒ ー  一 r.、!  )
      ヽ弋 。 人 。 イ(` ー'
      〔勿\G3‐XXヽ
          〕  r⌒丶 )  ドカ
ドカ   ドカ  /   !  |'´
  ドカ    /   /|  |∥ ドカ
       (    く  !  ||∥  ドカ
     ドカ   \  i   | ∥|∥|
       ,__>  ヽヽ从/∧∧
       ⊂⌒ヽ从/ つ ゚д゚)←ゴズマ


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