Legend of Quel

第二部(オリキャラ編) 九官鳥のきよ編

一方、特殊機動装甲車Gストライカーの中では、G3とRynex、それになぜかメガミ様がいた。

Rynex「これはこれはメガミ様。こんな所までわざわざお越しいただき恐縮です。」
G3‐XX「随分珍しいな。一体どうしたんだ?言っておくが、金なら貸さんぞ。」
メガミ様「...実は折り入ってお願いしたい事があるのです。」
G3‐XX「この街から出て行け、とか言いたかったりして(笑)」
Rynex「G3様...(汗) そんなわけないでしょ!」
メガミ様「数日前、1人の守護天使が亡くなりました。交通事故です。」
Rynex「何てこと...お気の毒に...」
メガミ様「人や守護天使の生き死にに関する運命は、天界においてある程度決まって
      います。もちろんそれが全てではありませんが。この守護天使の場合、
      まだまだ生き続けるはずでした。
      ところが、天界に住む1人の神がこの守護天使の事をひどく気に入ってしま
      ったらしく、無理やり交通事故を起こして死なせてしまいました。
      その魂を自分の下に置いておくために...」
Rynex「そんな...なんてひどい話でしょう!」
G3‐XX「なあるほどね(怒)。それで、その魂を取り戻してくれってんだな。」
メガミ様「その守護天使は、九官鳥のきよという5歳の少女なのですが...」
G3‐XX「やる!!!!!断固やるべし!絶対に取り戻すべし!
      うまくいったらこれをきっかけにお近づきになって俺の嫁にしてやるぜエエエ
      エエ!!!!!フハハハハハハハ!!!!!」

メガミ様の話を最後まで聞かずに即答するG3。

Rynex「G3様...るるちゃんはどうするんですか?」
G3‐XX「俺が世界征服して一夫多妻制を導入すりゃ何の問題もないもんね♪
     そしたら、なな、もも、たまみ、みどり、それからあゆみもまとめてもらったる
     でエエエエ!!!!!」
Rynex「それって、多妻というより託児所みたい(一部除く)ですね...(汗)」

心底あきれ返るRynexであった...

 

そんなわけで、天界に向けて出動する事になったG3。天界に到着したGストライカーからグランチェイサーが発進していく。
標的となる神のいる場所へ向かうG3は、いつにもまして殺る気マンマンであった。

G3‐XX「フヒャホフヒャホフヒーフヒー♪き~よちゅわ~~~ん、待っててね~~~♪
     悪い奴は俺がグチャミソに潰しくさってやるからね~~~♪」

やがて、目的地が見えてきた。

G3‐XX「フン。生意気にバリアーなんぞ張りおって、無駄な事を。グランボルト、
      アクティブ!」

そう言ってスイッチを押すと、カウルの両脇から角がせり出してきた。その形状は、クワガタムシの大あごを彷彿とさせる。
このグランボルトという2本の角に超電磁(をイメージした)エネルギーを流し込む事によって凄まじい破壊力を得られる。
これが必殺、グランボルトアタックだ。そして、バリアー目がけてグランチェイサーが突撃!!!!!
(勿論、威力が出過ぎないように調整済み。最大威力にすれば惑星規模の被害が...)

G3‐XX「ぬおりゃああああああああああああッ!!!!!!!!」

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!

核弾頭の直撃をも弾き返すバリアーをちり紙のように軽々とぶち破って進んだ先には
怪しげな人影がおり、壁に塗り込められた少女を眺めていた。

???「クククク、私のコレクションに上玉が加わったぞ。幼い少女の魂というのも実に美しい。」

よく見ると、まわりにも無数の魂が壁に塗り込められていた。それも、全て若い女性のものばかりである。

G3‐XX「なあるほどね、随分楽しい趣味じゃねえか、おいコラ(怒)。とりあえず、
      きよの魂返せ。」
???「ほほう、誰かと思えば最近人間界を騒がせている青い鎧の男か。たしか
     G3‐XXとか言ったな。あのバリアーを破って来るとはさすがだ。
    我が名はゴズマ。見ての通り、美女の魂を集めるのが趣味の偉大な神だ。
     今回はちょっと年齢を下げて見たのだが、これがなかなか可愛くてねえ。
    お前もこいつが気に入ったようだが、残念ながら、くれてやるわけには
     いかんな。」
G3‐XX「ああそうかい、だったら力ずくでもぶん取ってやんぜ!!!!!」
ゴズマ「クックックッ、まともにやりあったらおそらく私に勝ち目は無い。そのくらいは
     わかるさ。だが、私を殺せばこのきよとかいう少女の魂は永久に現世に戻れ
     なくなるぞ。私の力でプロテクトをかけてそういう仕組みにしてやったからな。」
G3‐XX「...ちっ、ハッタリじゃなさそうだな。」

勿論そんなプロテクトなどエグザイズの力を持ってすれば簡単に解けるが、
エグザイズの力を使いすぎるとクゥエルの力が暴走しかねないので、できれば使わずに済ませたい。

ゴズマ「そこでだ。私のもう1つの趣味であるバイクレースで勝負し、お前が勝てばこの魂を返そう。」
G3‐XX「何ィ!?」

突然の突拍子もない提案に面食らうG3。

ゴズマ「で、私が勝ったら、お前にここの警備員として働いてもらう。お前は幼女が好み
     だそうだから、報酬代わりにその魂を集めてお前にも分けてやる。
    どうだ、悪い話ではないと思うが。それとも、勝負をすっとばしていきなりなって
     くれてもいいぞ。」
G3‐XX「あ、それいいかも...って違うだろ!とにかく、その勝負乗った!!!」

てなわけで、随分と強引かつ無茶苦茶な展開(笑)ながら、きよ(と女性達)の魂をかけてバイクレースで勝負する事になった。さあ、どうなる!?


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