きよ「くっださぁ〜〜いなっ☆」
テキ屋の兄ちゃん「へいっ!らっしゃいっ・・・・お、おじょうちゃん。」
きよ「あぁ〜〜っ、ラムネのおじちゃんやん♪」
テキ屋の兄ちゃん「お・に・い・ちゃ・ん・だ!!
でも憶えてくれてて嬉しいねぇ。
ところでどうしたんだい?こんな時間に?」
恵「あれっ?こないだ縁日で会ったあんちゃんじゃない。
へぇ〜っ、たこ焼きもやってんのね。」
テキ屋の兄ちゃん「およっ?なんだ、お母さんと一緒かぁ。
てことはお父さんもいるってことかい?」
きよ「お父さんって・・あれは・・フガッ」
きよの口をふさぐ恵。
恵「そうなのよね、オホホホ・・・・・」
きよに耳打ちする恵。
恵「お願い、きよちゃん。ここは親子ってことにしといて、ネッ。」
きよ「フガフガッ(何で?)」
恵「何でもっ!!ネッ、今度おいしいお菓子買ってあげるから。」
きよ「フガガッフガフガガッ(別にええけど・・)」
恵「サンキュ☆」
千田「どうかしたの、2人とも?」
恵「ヘッ?!別に、な、なんでもないよ、ネッ。」
きよ「ネッ☆」
千田「????」
テキ屋の兄ちゃん「ちょっと、もしかして冷やかしかい?!」
恵「ううん、買う買う、買いますとも。」
テキ屋の兄ちゃん「へい、まいど!!」
きよ「実はうち、今日誕生日やねん。」
テキ屋の兄ちゃん「へぇ、そうかい!!
そんで家族みんなでお出かけってことか。
よっしゃ、そんじゃおれっちもサービスしちゃうぞっと。」
8個入りのたこ焼き用パックに
溢れんばかりにいっぱいのたこ焼きを入れる。
テキ屋の兄ちゃん「ほらよっおじょうちゃんっおれっちからの
誕生日プレゼントだ!!!!」
きよ「うっわぁ〜〜〜☆ホンマにこんなにエエの?ホンマおおきに♪」
恵「いいとこあんじゃない、惚れちゃいそうよ☆」
テキ屋の兄ちゃん「よしなよ奥さん、旦那の前で・・・」
千田「あのぉ〜勘違いされているようですが僕らは・・・・」
千田の腕を引っ張る恵。
恵「さっ、向こう!向こうで一緒にたべよっネッネッ」
千田「あ・あのぉ・・・・・・・」
そのまま引きずられていく千田。
テキ屋の兄ちゃん「アラララ・・・ありゃ完全に尻にしかれてんな。
ったく情けねぇなぁ・・・まいっか、仲いいみてぇだし。
おじょうちゃん、誕生日おめでとうな。
また、どっかで会えるといいな。」
きよ「うん!!おじちゃんも元気で頑張ってや☆」
二人の後を追うきよ。
テキ屋の兄ちゃん「おにいちゃんだって!!ったく・・・・」
ベンチに座り、山のようなたこ焼きを食べる3人。
千田「・・にしてもすごい量だね。」
恵「あのあんちゃん、きよちゃんに気があんじゃないの?」
きよ「ま、うちも結構イケてるからねぇ。」
恵「そんなことをいうのは・・・この口かぁ〜〜〜〜?!」
両端からきよのほっぺをつねる恵。
きよ「ふに〜〜〜っ、やめてやおねえちゃんっ!!!」
千田「アハハハ・・・・」
恵「へへへへ・・・・・」
きよ「もぉ・・・・・へヘッそうだっ♪お姉ちゃん、はいっ☆」
たこ焼きを恵に食べさせようとするきよ。
恵「えっくれるの?ありがと。パクッ」
きよ「はいっ、お兄ちゃんも☆」
千田にも食べさせようとするきよ。
千田「え?僕にも?あ、ありがと。パクッ」
きよ「へっへぇ〜〜ん♪やっちゃったね、2人とも。」
恵「ヘッ?」
千田「???」
きよ「間接キッスゥ〜〜♪」
恵「なっ!!!!」
千田「ん、んぐっ!!!!!!」
顔を真っ赤にする二人。
恵は恥ずかしくて。千田はたこ焼きがのどにつまって。
きよ「へっへぇ〜〜ん♪これでお・あ・い・こ・やで☆」
星空のもと、きよちゃんのまぶしい笑顔のあふれる
温かい晩餐会となりました。
つづく