きよく!ただしく!!

呪詛悪魔編 第三話「頑張れきよちゃん♪大運動会!!」

しかし3人が角を曲がり見えなくなると、2人の形相が一変した。

妃皇子「ファーストコンタクト、成功ね。」

その顔は以前神社できよ達を見ていた妖艶な女だった。

元樹「言ったはずだ、僕の計画は完璧だと。」

元樹の顔からもさっきまでの明るさは消え
神社で見せた冷ややかな嘲笑を浮かべていた。

元樹「まったく、人間とはこうも単純な生き物とは・・・」
妃皇子「人間とは情にもろく、偽善を働く欲深い生き物。
     そんなもの達の肩を持つ守護天使・・・
     まったく忌々しい存在だわ。」

元樹はきよにもらった運動会の景品を握りつぶした。

元樹「さぁ、ショーの始まりだ。
   彼らに自分達がいかに下等で無力な存在であるかしらしめてやる。
   もっとも大切なものを失うことで・・・」

その瞬間、自然発火し景品は灰と化した。
気がつくと日は沈み、東の空には満月が昇っていた。

不気味なほどに黄色く輝く、大きな満月だった・・・

 

つづく


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