約一分後、砂は全て瓶の中に入りよしきはふたをした。
よしき「・・おわったんですね・・・・」
エイジ「見事だったぞぃ・・・ご主人様・・・・」
千田「・・・・・」
元樹が倒れていた場所を静かに見つめる千田。
きよ「お兄・・・・・ちゃん・・・・」
きよの声を聞き、振り返る千田。
しあんがかけてあげたマントを着たきよが立っていた。
きよ「あの・・・・うち・・・・」
きよに歩み寄る千田。
千田「きよちゃん。ごめんね、僕のせいで怖い目にあっちゃったね。」
きよ「お兄ちゃん・・・・」
千田「でも、これだけは信じてほしい・・・・
きよちゃんは、僕にとって・・・大切な家族だよ。
これからもずっと・・・・一緒に暮らそ。」
優しく笑いかける千田。
きよ「おにいちゃぁぁん・・・・・」
涙を流し、千田の胸に顔をうずめるきよ。
よしきが深刻な顔をして千田に近づく。
よしき「でもご主人様・・・きよさんは一度天界に戻らなければ・・・」
千田「え?!」
振り返る千田。
よしき「きよさんは主に対し疑いの心を持ってしまった上に
主を危険な目にあわせてしまったので
天界裁判所に出頭しないと・・・・・・
判決によっては・・もう・・・・」
サファリ「あ、そのことだけどな・・・・・・」
消火を終えたサファリ、ユージ、ケンがやってきた。
サファリ「メガミ様からの伝言だ。
今回は呪詛悪魔にそそのかされてやっちまったことだから
罪には問われない、だとよ。」
よしき「へ?と、ということは・・・・」
ユージ「そういうことです。よかったですね、きよちゃん。」
ケン「嬢ちゃん、またたこ焼き、作ったろか?」
きよ「よしき・・・・みんな・・・・お兄ちゃん・・・・
ホンマ・・・・おおきに・・・・」
と、ちょうどその時、朝日が昇ってきた。
すがすがしい朝がまたやってきた。
千田「さぁ、帰ろう・・・・僕たちの家に・・・・」
朝日をあび、千田ときよは家にむかって歩き出した・・・・・
その姿を、よしきたち7人は温かく見送っていた・・・・・
〜終幕〜