きよく!ただしく!!

呪詛悪魔編 第一話「これが日常?!」

きよ「おかえりなさぁ〜い☆お兄ちゃん♪」
千田「ただいま、きよちゃん。」

彼女の名前は「きよ」。歳格好は五歳ぐらいの可愛らしい女の子である。
実は彼女は以前千田が飼っていた九官鳥である。
こういうと変な感じがするのでちょっと詳しく説明しよう。

きよは以前九官鳥として千田に飼われていた。
しかし今から5年前ちょっとした事故で死んでしまった。
でも生前愛してくれた千田への想いが強く、
守護天使として転生し、数ヶ月前彼のもとに降臨してきた。
と、ここで補足だが
普通、守護天使は元の飼い主のことを「ご主人様」と呼ぶ。
当然きよも降臨当初はそう呼んでいたのだが、
5歳の女の子に「ご主人様」と呼ばれる19歳の男という風景は
人から見るとただ事では無いように思われるので
「お兄ちゃん」と呼ぶようにさせたのである。
閑話休題。

千田「僕の留守中に、なにかあった?」
きよ「ううん、なんもなかったよ。でも・・・・・」
千田「でも?」
きよ「うち、メッチャさみしかったぁ〜〜☆☆」

抱きつかれる千田。

千田「ウワッ!!ご、ゴメンね。」

ご主人を守るために降臨した守護天使とはいえ
きよは5歳、やはり子供である。

きよ「(ムカッ)子供ってゆうなぁ〜〜〜うちは立派なレディやでぇ。」

だからナレーションにつっこむなって!!

きよ「ふんっ!!!」

こんガキャァ〜〜!!

千田「ご、ごめんなさい。きよちゃん。さ、あやまろ?ね?」
きよ「・・・・・ごめんなさい。」

まったく・・・さて、話を戻そう。

千田「よしっ、じゃあご飯つくろっか?」
きよ「その前に遊びにいかへん?」
千田「遊びにって、もうすぐ日が暮れちゃうよ?」
きよ「ちぃがぁう〜、あれあれ♪」

きよが指差すのは机の上に置かれたノートパソコン。
千田はインターネットでいろいろなHPを観るのを趣味としており
ネット上にたくさんの友達がいる。

千田「・・そうだね、いこっか♪」
きよ「うん!!まずはみるくお姉ちゃんとこに行くやろぉ☆
   それとエマお兄ちゃんとこにも行ってつばさお兄ちゃんとこも行って、
   そうやそうや☆アメルお兄ちゃんのとこ忘れとったわ。
   そいでもってぇ・・・」
千田「き、きよちゃん、やっぱり先にご飯食べてからにしない?」
きよ「う〜ん、そやね☆その方がみんなとゆっくりお話できるもんね♪」
千田「よぉ〜し、それじゃ今夜はスパゲッティを作ろう!!!!
   きよちゃん、お手伝いしてね。」
きよ「うん、うちがんばってメッチャおいしいスパゲッティ作る!!」
千田「それじゃ、がんばろう!!」
きよ「おぉ〜〜〜!!!!」

こうして大坂の夜はふけてゆく。
楽しい笑い声とともに・・・

きよ「お兄ちゃん!!お湯ふきこぼれてるでぇ!!」
千田「ワワワ!大変だぁ〜〜〜〜・・・・・」

ハァ〜、騒がしい二人だね、ホント。

つづく


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