はてさて、ここは有名人や著名人の別荘が立ち並ぶ堂島高原。
千田・きよ・恵の面々は新進気鋭のデザイナー・布川弥生の別荘にきています。
弥生は恵の学校のOBでこの度世界に羽ばたくこととなり
恵はそのお祝いパーティーに学校代表として出席するため、
千田はエスコートのため、きよは遊ぶためにきている・・・と言うわけだ。
ここには他に弥生の秘書兼アシスタントの有本葉月、
イベントコーディネーターの反町文、カメラマンの入来睦美、
「フカワ」の専属モデルの八木美奈・甘奈姉妹と右堂メイという面々がおります。
女だらけで千田が羨ましいを思った皆さん、そうとも言えませんですよ。
今回とうとう・・・・事件が起こってしまうのです・・・
弥生の別荘、薄暗い弥生の部屋。
部屋に漂うレモンティーの香り、自分のデスクに座る弥生。
彼女の目の前には影がひとつ。
弥生「・・・私は決めたの。『FYレース』を今夜発表し、私の世界進出の足がかりにするのよ。」
影「・・・」
弥生「私の成功には『FYレース』が必要不可欠なの。あなたにだってわかってるわよね?」
立ち去ろうとする影。
弥生「そうそう、今夜のパーティーにはあなたも必ず出てもらうわよ。いいわね?」
無言で立ち去る影。
弥生「・・・・」
風で窓がカタカタなる音以外は何も聞こえない部屋だった。