ガクンッッ!!
突然、崖の一部が割れ、サファリは、数百メートル下へ転落!
その数分後、息を切らしながら、ご主人様は、あたりを探し回って、
やっと崖のところまでたどり着いた。
その時、ご主人様にテレパシーが!
「ご・ご主人様・・・す、すまねえ・・・」
「えっ!? な、何? この声・・・・・まさか!!」
ご主人様は崖の下を見た。
「サ・・・サファリーーーーーッ!!」
ご主人様は、あわてて回り道をして、崖下にいるサファリの元へ駆けつけた。
だが・・・時すでに遅し・・・。
いくら、名前を呼んでも、叫んでも、サファリは、ピクリとも動かなかった。
そして数日後、
ご主人様は父の仕事の関係で、サファリパークを去らなければならなくなってしまった。
ご主人様は、父に頼んで、なんとか、この地に「はるこ」と「サファリ」の墓だけは
残すように現地の人に説得してもらった。
そして、最後の別れのとき、ご主人様はこう言い残して去っていった。
「はるこ・・・そして、サファリ・・・楽しい思い出をありがとう。
きっと、また、この地に戻ってくるよ・・・。いつになるかは、わからないけど・・。
ぐすっ・・・つらいよ・・・本当は、ここにずっといたい・・・離れたくない・・・。
えへへ・・・ごめん。わがままだよね、こんなの・・・。わかってたはずなのにさ・・・。
でもね、また・・・どこかで、逢える・・・。そんな気がするんだ・・・。
なんとなく、だけどね・・・」
そして、19年後・・・
ご主人様の予感どおり、彼らは守護天使「はるこ」と「サファリ」として、
ふたたび、ご主人様と出会うことになるのだった・・・。