「そらとサファリの公園デート☆」

ここは「しつじの世界」。ひつ爺の元で男性守護天使たちがいろいろなことを学んだりしている。
ある日、サファリがぶらぶら歩いている。

サファリ「ファ〜ァ・・暇だなぁ。オッ、よしき、何やってんだ?」

机に向かい、作業をするよしき。

よしき「あっサファリ。じつはひつ爺に頼まれて書類の整理をしてるんですね。」
サファリ「書類の整理ぃ?!何でお前がそんなことしてんだよ?」
よしき「さぁ・・とにかく頼まれちゃったもんで・・」
サファリ「で、肝心のひつ爺は何処にいんだよ?」
よしき「さぁ・・恐らくまたムサ婆に会いに行ってるんですね。」
サファリ「お前・・それで良いのか?」
よしき「は?」
サファリ「いや、なんでもない。頑張れよ。」
よしき「あ、そうですね。サファリにお願いがあるんですね。」
サファリ「?何だよ?」
よしき「そら君を公園に連れてってほしいんですね。」
サファリ「そらを公園に?何で?」
よしき「昨日約束しちゃったんですが、僕はこの状態で無理っぽいんですね。だからサファリに頼むんですね。」
サファリ「そっか・・・あぁ、いいぞ。そんじゃ行ってくるか。そら、何処だ?」
よしき「さっきまで向こうでお昼寝してたんですね。」

よしきに言われて奥の部屋に進むサファリ。そこにはそよ風に吹かれ、気持ちよさそうに眠るそらがいた。

サファリ「そら・・・まだ寝てるのか。」

寝顔をまじまじと見つめるサファリ。

サファリ「・・・ほんとにあどけない顔しやがって。これじゃ女の子と間違われても仕方ねぇな・・・」
そら「う・・ん、サファリぃ〜☆・・・」
サファリ「なっ!!」

急に名前を呼ばれ、顔を赤くするサファリ。

サファリ「・・・寝言・・だよな・・・ふぅ、一体どんな夢見てるんだ?」

そら「・・・ん、アァ〜ァ・・あれ、サファリ。どうしたの?」

寝起きで焦点の定まっていないうつろな目でサファリを見るそら。その顔に戸惑うサファリ。

サファリ「え?ア・・その・・なんだ。よく眠れたか?」
そら「え・・うん。」

サファリ(何動揺してんだ、俺は・・)「あ、あのさ。お前、公園に行きたいんだろ?」
そら「え・・・・行きたいけど・・」
サファリ「よしきがな、なんか仕事があって忙しいんだってよ。だから、その、俺が代わりにだな、連れて行ってやろうって、な?」
そら「えぇ?!ホント?ほんとにサファリが連れてってくれるの?」

目を輝かしてサファリにつめよるそら。たじろぐサファリ。

サファリ「あぁ、その、よしきに頼まれちゃってな・・そんで、行くか?」
そら「うん!!すぐ準備するから、待っててね☆すぐだからね☆」

駆け出すそら。その姿を見送り深く息をするサファリ。


Otogi Story Index - 天界