きよ「ゴホッゴホッ!!!!」
タオルをさしだすきき。
きき「きよちゃん!!大丈夫?!」
きよ「ゴホッ・・・・うん、大丈夫や・・・・」
弱々しいがはっきりと答えるきよ。そしてまもりのほうに向き直った。
きよ「まもりちゃん・・・おおきに・・・・」
まもり「いや・・・我は別に・・・」
きき「まもりちゃん、本当にありがとう・・本当に・・ありがとう・・・」
リン「なんか、さっきは・・その・・・ごめん・・・・」
顔がほんのり赤くなるまもり。
まもり「あ・・・いや・・・我こそ・・・悪かった・・・・」
ムサ婆がまもりに近づく。
ムサ婆「仲間の大切さ・・お前にも少しはそのことにわかったかの?」
まもり「ムサ婆様・・・・」
気がつくと助けた子犬がまもりの足に擦り寄っている。
子犬「くぅぅ~~ん・・・・」
抱き上げるまもり。子犬はまもりのほほをペロペロとなめた。
まもり「あ・・・な・・やめろ・・く、くすぐったい・・・」
きよ「そのこも・・まもりちゃんにお礼言っとるんやね。」
きよの言葉を聞き、心なしかまもりの顔がほころんだ。
Fin