りなちゃんナギナタ一直線!

女性A「私たち14セクターのナギナタ部員は人数が少なくて、今度の全セクター対抗試合の後、
    廃部になっちゃうんです」

りなの頭の中にふっとめぐるあの3人。
りなは必死に説得を繰り返すあの3人を思い出していました。

女性A「それで、最後の試合に向けて練習していたら・・・部員の1人が腕を痛めてしまって・・・・」

部長は悲しげな表情を浮かべます。

女性A「たかが対抗戦でも、私たちにとっては大切な試合なんです!今までの練習の成果を
    無駄にしたくないんです!」
りな「・・・・・」

りなの顔はまだ動揺の色を隠せずにいました。

女性A「後で後悔しないためにも、諦めたくないんです・・・・どうか、お願いします!」
 
りな(・・・・なんでこんなに引っかかるのかな)

りなは1人公園を歩いていました。

りな(あれだけご主人様との再会は守護天使でって決心したのに・・・・)
女性A「よーし!もう百本いくわよ!!」
りな「!!」

公園でナギナタ部員が練習していたのです。
りなはサッと木の裏に隠れました。

女性B「部長ー、もう練習したって無駄だよぉ」
女性C「試合は明日なのにまだ頭数も揃ってないっスー」
りな(え・・・試合って明日なの!?)

思わず驚きが隠せないりな。

女性A「2人とも何言ってんのよ!悔しくないの?たかがメンバーが揃わない位で!」
女性C「で、でも部長さん・・・・」

気持ちが高ぶる部長を1人の部員がなだめます。

女性A「私は・・・私は最後まで絶対諦めないわよ!」

部長がなだめていた部員をキッと睨み付けて叫びました。

りな「・・・・・」

りなは木の横からその光景をのぞいていました。

りな(そうだ、あの目・・・・アタシがナギナタやってた時も、あんな目してたな・・・・)

うつむいていたりなはぐっと顔を上げました。
 
りな(後悔しないために!!)

そしてりなは「スレーヌ」に戻ってきました。

りな「ましろ、明日掃除当番代わって!」

りなはましろに両手を合わせて頼み込みました。

ましろ「・・・・なぜ?」

りな「どーしても抜けらんない用事があんのよ!お願いっ!」
ましろ「・・・・わかりました」

ましろは小さく笑って答えました。


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