前世での経歴は一切不明。しつじの世界に来てからもあまり自分のことは語ろうとしなかった。
ある事件をきっかけに姿をくらまし、現在も行方不明。
その事件について、メガミ様は何か知っているようだが...
主な登場作品
「Legend of Quel」
性格は極めてぶっ飛んでおり、かつ脳天気。また、口が悪く、笑い声が不気味でかなりの暴れん坊。
(しかし、凶暴な性格の割に「死ね」「殺す」といった言葉はめったに使わない)
一見凄まじく凶暴だが、その裏には弱者に対する優しさを秘めている。しかし、あまりにも照れ屋なため、そういった面はおくびにも出さない。
人助けをした後も、相手に礼を言う暇を与えずさっさとどこかへ去っていくのもそのため。
7年前、カエルのるるがご主人様と少女とともに暮らしていた頃からずっとるるを想い続け、見守ってきた謎のトノサマガエル。
ある時、るるが解剖実験に使われそうになるが、クゥエルはその身代わりとして命を捧げた。るるとそのご主人様は、その事実を知らない。
クゥエルは自分のご主人様を持たなかったが、自力で無理やり転生し、20歳の男性の姿を得て(つまり、外見は20歳だが実年齢は7歳)しつじの世界で稽古をさぼりながら気ままに暮らしていた。
その頃、天界の神々がこの世の災い(すなわち、冥府の復讐鬼)に対抗すべく、総力を結集して究極の戦闘生物を作り上げる計画が進行していた。
その時に戦闘生物の素体として選ばれたのが、天性の素質を持つクゥエルである。
メガミ様は守護天使を戦いの道具として使う事に反対したが、結局改造手術は行われ戦闘生物が完成。
しかし、その全宇宙をも滅ぼしかねない強大な力を制御し切れなかったため、拘束具をつけることになった。
それが特殊強化装甲服「G3‐XX(ジースリー・ダブルエックス)」である(この時、クゥエルとしての経歴はデータから抹消された)。
そしてその日から、「仮面ライダーG3‐XX」としての戦いの日々が始まった。復讐鬼の魔の手から、人々の明日を守るために...
G3‐XXとして現世に降り立ったクゥエルは、るるが守護天使として転生した事を知り、ご主人様とともに暮らす幸せな姿を見て一度は身を引く事を決意。
しかし、彼女達に襲い掛かる復讐鬼との戦いの際、その存在を知られる事となる。
最初のうちはG3‐XXに対して懐疑的な意見もあったが、そんな不安をよそに、G3‐XXは次々と復讐鬼を撃破していった。
彼のそんな姿に、守護天使達は徐々に心を開いていくが...
G3‐XXは様々な武器を使い復讐鬼と戦う。
が、それらは全てクゥエルの戦闘生物としての力を出しすぎないようにするための安全装置にすぎない。
大半は「仮面ライダーアギト」のG3‐Xのものと同じ外見を持つが、材質・性能は対復讐鬼戦用に特化され、クゥエル自身と同様この世の摂理などどこ吹く風という代物である。
これらの武器はG3‐XXから発せられる特殊な信号を受信して始動するものであり、それがない限り殺傷能力を持たない。
また、状況に応じて威力を調節する事もできる。武装などの開発を担当するのは使い魔のRynex。
*ちなみに、G3や復讐鬼の武器や技などには攻撃力収束機能というものがあり、
普通なら衝撃波や爆風などの形で現れる余剰パワーを相手に対する攻撃力に変換する能力を持っている。
そのため、傍目にそれほど強そうに見えなくとも、実際には見た目よりもはるかに凄まじい力がぶつかりあっているのだ。
さらに、G3や復讐鬼の武器や体には時間的・空間的干渉、魔法・呪術等のアストラル(精神・霊)的な力を無効化する特性が備わっており、これを『アストラルキャンセラー』という。
・G3‐XX
黒いアンダースーツと青い外部装甲一式からなる拘束具兼強化戦闘アーマー。
クゥエルの持つ戦闘生物としての力を抑制するためのものであるが、これだけではとても抑え切れない。
そこでクゥエル自身がアーマーの働きに従い自分の力を自ら抑えにかかる事でどうにか事無きを得ている。
もしこれがなかったら、地球、いや太陽系・銀河系は何度宇宙の塵と化していただろうか...
・グランチェイサー
G3‐XX専用バイク。形式番号FX‐01。白バイのようなフォルムで、各種装備を前部・後部のコンテナに収納できる。
コンテナを分離した『リミッター解除モード』になれば走行速度を上げることができ、
また、タイヤをローターのように変形させて空を飛行する『エアクラフトモード』にもなれる。
車体のカウル部分から『グランボルト』という角状の突起を1対生やし、必殺技『グランボルトアタック』を繰り出す。
最高時速470キロ(リミッター解除時600キロ)、後に改良され600キロ(リミッター解除時980キロ)出せるようになる。
・グランアクセラー
グランチェイサーの右ハンドルは着脱式になっており、これをセットする事でグランチェイサーを始動する。
引き抜いた後は先端を伸ばして特殊警棒のように使えるし、
刃状のオーラを棒の部分に展開してビームサーベル状の武器『グランセイバー』になる。
グランチェイサーの始動キーを兼ねているため、他の武器に比べて格段に頑丈にできている。
・Gストライカー
グランチェイサーを格納する特殊機動装甲車。後部のカタパルトが開いて昇降装置が伸び、そこからグランチェイサーを発進させる。
最高時速280キロ。車体に機銃、砲門、ミサイルを多数装備し、これで復讐鬼を攻撃する事もできる。
運転するのはG3‐XXの使い魔ギャリド。
・GM-01カスタム
自動小銃。G3‐XXの右足にアタッチして携行する事も可能。武装随一の扱いやすさを誇り、使用頻度は高い。
・GG-02
グレネードユニット。GM-01カスタムの銃身にセットしてグレネード弾を発射できる。
・GS-03
右腕にすっぽりはめ込んで使う折りたたみ式ブレード。チェーンソーのような刃で敵を斬る。
・GA-04
右腕にすっぽりはめ込んで使うフック付きアンカーユニット。高い所に登ったり、敵を縛り上げるのに使う。
また、先端にGS-03をセットしそれを高速回転させることでドリルとしても使用可能。
・GX-05改3式
ガトリング砲。普段はグランチェイサー後部に折りたたんで収納。秒間50発の連射能力を持つ(調節可)。
GM-01カスタムと合体させ、先端にXX弾を取り付けてこれを発射する事ができる(『XXランチャー』)。
・GK-06
コンバットナイフ。普段はG3‐XXの左上腕部にアタッチされている。使用時には伸縮式の刃を伸ばす。
・GR-07
長距離精密射撃用ライフル。砲身を換装する事によってショットガンとしても使える(『GR-07・Bタイプ』)。』
・GL-08
伸縮式の槍。なぜかあまり使われないかわいそうな武器(笑)
・GB-09
シールド発生装置。ビームのようなオーラを展開させて強力なシールドを形成する。普段は左腕に付いており着脱可能。
また、ブーメランのように飛ばして武器としても使える。その動きは自分の意思でコントロール可能。
・GF-0X
メガ粒子砲のような大口径殲滅兵器。G3‐XXの背丈よりも巨大でグランチェイサーに収納できずオプション兵器として位置付けられる。
最低威力でも木星大の惑星を一撃で消滅させる威力を誇り、威力を最大にすれば、惑星どころか太陽系全土が何回消し飛ぶかわからない。
発射時の余波だけで地球上の地表が全て削り取られ生物が死に絶えてしまうので、地球上での使用は不可。
実際はメガ粒子砲っぽく見えるだけの物理法則を超えた何かであり、したがって光の屈折等を利用した防御・回避は不可能。
さらに、他の武器と同様アストラルキャンセラーがかかっているので、魔力系の技などで受け止めたり吸収したりして跳ね返される事はない。
・カラオケマシーン型生命力供給装置
エグザイズの力を使わずに済ますために作られた装置。
カラオケのようなマシーンで歌い、その時に発せられるエネルギーを送り込む事によって生命力を回復させる。
生命力を送りたい相手にコードをつないで使用。G3‐XXのアーマーと同じ材質でできているのでオーバーヒートする事はない。
歌い手の気分が盛り上がるほど効果があり、歌が上手いか下手かは関係ない(笑)。
・ストラグルキック
相手に向かってジャンプし、空中で一回転しながら放つキック技。仮面ライダーシリーズにおけるお約束のいわゆるライダーキックにあたる。
その威力は凄まじく、通常では惑星規模の破壊力を持ち、最大威力はパワーMAX版GF-0Xと互角以上。
・グランボルトアタック
グランチェイサーのカウルから出したグランボルトに電流のようなオーラを纏わせて体当たりする技。
最大威力にすれば惑星規模の被害が出かねない。エアクラフトモードで空中から繰り出す『グランボルトエアダイバー』もある。
・ユニコーンヒールクラッシュ
GK-06を踵にアタッチし、そのまま相手の肩目掛けて踵落としを食らわす。
その後はもう片方の足で蹴り後方へ跳んで着地。要するに仮面ライダーギルスの真似をしたかっただけ(笑)
・G3‐XYZ(エグザイズ)
普段アーマーによって抑えられている戦闘生物の力を『超変身』によってほんの少しだけ開放した超強力形態。
全ての能力が大幅にアップし、各種武器もこれに呼応して性能アップ(但し、それに伴い負担がかかるのでやりすぎると壊れる)、さらに、回復・蘇生・空間操作など便利な事もいろいろできる。
が、戦闘生物の力を開放するという事は、それだけ暴走の危険性が増大する事にもつながるので多用は禁物である。
したがってG3‐XXは、よほどの事がない限り超変身しないように努めている。
*なお、回復・蘇生を行った場合、破壊や攻撃を行った時に比して著しく体力を消耗し、
ひどい時には血を吐いて倒れてしまう事もある。この差異が生じる原因は今のところ不明。