春、それは出会いの季節である。と言うわけで、あや(リーダー)、ともみ、かつみという3人の元昆虫の守護天使で結成される小隊にも新人がやってきた。
上司「と言うわけで、このなたね君がこの小隊に加わることになった。」
なたね「初めまして。ボクなたねっていいます。兵隊アブラムシの出身です。よろしくお願いします。」
あや「ようこそD.F.へ。私はアリジゴクのあや。」
ともみ「カマキリのともみ。」
かつみ「アリのかつみ。よろしく!」
上司「ではこれからよろしく頼むぞ。」
このようにして、「アブラムシのなたね」が新人としてやってきたわけであったが、やはり新人のこと、訓練、特に模擬戦では先輩である3人にはなかなか勝てなかった。
あやの罠には簡単にはまり…
なたね「うわー、落とし穴だー!」
あや「これに引っかかるとはまだまだだね。」
ともみの鎖鎌には縛られ…
なたね「身動き取れないよー。」
ともみ「どうやら私の勝ちのようですね。」
かつみの刀によって自分の武器であるくない(手裏剣と短刀の相の子のような武器)を叩き落とされた。
なたね「あっ!」
かつみ「ふっ、まだ甘いわね。」
しかし、なたねには誰にも負けない戦うことへの使命感があった。それゆえ、追い詰められても、跳ね返されても必ず…
なたね「ボクは負けない…。」
このように食い下がっていった。
はじめのうちは笑って流す先輩の3人であったが、やがて、なたねの心意気が並々ならぬものであることを知った。そして、それに圧倒されて逆転を許すケースも出てくるようになってきた。
あや「わっ!」
ともみ「逆転された?」
かつみ「うそ?」
しかし、そのままみすみす逆転を許すのは先輩の沽券にかかわる。と言うわけで3人は以前よりも熱心に訓練に取り組むようになり、それと共に小隊の実力も上がっていった。
また、なたねは性格も素直でなかなかに良く、またはしっこい感じがすることもあって、プライベートでも先輩3人にかわいがられた。特に、前世の関係(アリとアブラムシの共生)でかつみとは特に仲良くしてもらった。
このようにして、なたねの評価は先輩3人の中でいい感じで上がっていった。
あや「今度の新人の子、いい感じだね。」
ともみ「すごく一生懸命だし。」
かつみ「性格もいいわね。」
そんなある日、4人になってから初めての大物の仕事が舞い込んできた。