Legend of Quel

第三部(完結編) 第6話

Gストライカー内部。

G3‐XX「それで、G6‐オメガについて何かわかったのか?」
Rynex「これを見てください。」

そう言ってディスプレイにG6の分析データを映し出す。

G3‐XX「何か、見たまんまって感じだな。」

Rynex「はい。G6‐オメガのつけていたアーマーの材質はG3‐XXとは異なりますが、
    それとほぼ同じ強度を持っています。この材質が何なのかはまだわかりません
    が、出所が気になりますね。また、武装の形状や威力も同様といっていいで
     しょう。」

G3‐XX「しっかし、何でまた俺そっくりの奴が...?敵にもアギトおたくがいるのか?
      ま、こいつの場合はどっちかってーとG3‐XよりはG4に近いけど。」
Rynex「もしかすると、復讐鬼側がG3様のデータを分析しそれを参考にG3‐XXと同じ
     ようなシステムを作り上げたのかもしれません。
     だとすると、復讐鬼が何か大きな動きに出る可能性もあるでしょう。
     最近まで動きが見られなかった事も気になりますし。」
G3‐XX「G6‐オメガを使って何かしようとしてるってのは間違いねえな。ところで、
      ワーバインの奴はどうした?」
Rynex「そちらはメガミ様にお願いしてあります。ただ、G6‐オメガにやられた傷はどう
     いうわけかメガミ様の力でもなかなか思うように治せないらしくて...
     完治するには時間がかかりそうです。」
G3‐XX「そうかい。まあ、奴の事だ。そう簡単にはくたばりゃせんだろ。らんの奴には
      知らせとくか?」
Rynex「それが、らんさんには黙っておくようにとワーバインさんが...きっと、
     心配させたくないのでしょう。」
G3‐XX「......奴らしいな。」

 

 

 

 

ここは世間一般に冥府の世界と呼ばれる所...
これまで復讐鬼が人間界に行く際にときどき足がかりにしていた場所である。
今はG6‐オメガによって制圧され、その前線基地(というか一時的な隠れ家)となっていた。

G6‐オメガ「クックックッ...メッチャかわええのう...俺の好みじゃ。」

そう言って一枚の写真を眺めるG6。写真に写っている少女はG6の好みに合っているらしい。

G6‐オメガ「ガルーダ!」

バッサバッサ......
どこからか翼竜のような怪人がG6の前に飛んでくる。
翼竜のような、とはいっても手足のある人型をしており、鋭い刃物のような翼は背中に生えていた。
また、その顔には鋭く釣りあがった目とワニのような大きな口と牙が見られる。
有機物と無機物を掛け合わせたようなやや細身の体と鞭のような長い尾も特徴的だ。

G6‐オメガ「こいつがターゲットだ。しっかり拉致って来い。」

G6が写真をシュッと投げて渡す。写真を見るガルーダ。

ガルーダ「...了解しました。」

バッサバッサ......
ガルーダは背中の羽で飛んでいった。

G6‐オメガ「んじゃ、俺も行くとしようかね。」


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