G3‐XX「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔獣のような咆哮とともに、G3のアーマーの亀裂がさらに大きくなっていく。
亀裂からは、G3の中に封じ込められていた恐るべき『力』が光のように漏れ出していた。
神様1「こ、これはまさか......」
神様2「間違いない......」
神様3「始まる...アクシオンの覚醒が......」
レオン「何だって!!!」
事情を知る者達は驚愕の表情を隠せない。
メガミ様「クゥエルは、戦闘生物アクシオンとしての真の姿を現わすでしょう。それはもう、私たちの知っているクゥエルでは......」
ギュッと目を閉じて歯をくいしばるメガミ様。
らん「そ、そんな......!!!」
なな「じゃあ、祈りが通じたわけじゃなかったの......?」
最悪の事態に、天界の空気が重くなる。
グワッシャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!
G3のアーマーとマスクが砕け散り、クゥエルの素顔が現れる。が、
その顔には既に人としての表情はなく、目は獣のようにつり上がり、口は魔物のように大きく裂けていた。
続いて、全身を覆う黒いジャケットが筋肉の膨張によってはちきれ、全身の皮膚がどす黒く変色していく。
クゥエル「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキベキ!!!!!!!!
さらなる雄叫びとともに体が急激に変形し始めた。胸、肩、腕、足...
体中に生体装甲が形作られていく。どす黒い全身をどす黒い装甲が覆っていった。
さらに、体の至る所にカッターのようなトゲが現れる。手の甲と踵のそれはひときわ長く、
鋭い鎌のような形をしていた。背中には内臓のような無数の触手をくねらせており、
胸と腹と額には第3の目のようなものが無気味に光る。
カミキリ虫を思わせる頭部には3本の角とどす黒い複眼、銀色の牙を持っていた。
ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クゥエルの全身から激しく噴き出したどす黒いオーラが大邪神の瘴気を一気に吹き飛ばし、
それと同時に、アーマーの破片とるるからもらった折り紙のペンダントが一瞬のうちに蒸発する。
爆風が晴れた時、そこにいたのはもはや『仮面ライダーG3‐XX』ではなかった。
戦闘生物アクシオンが、ここに覚醒した。
ステュクス「あ、あれが......」
サキ「戦闘生物アクシオン......」
みか「な...な...何よ、あれ......」
レオン「信じられん...本当にあれが元守護天使なのか!?」
異形と化したクゥエルの姿に驚愕する一同。
メガミ様「そう...あれが戦闘生物となったクゥエルの最終形態...」
Rynex「クゥエル・ジ・アクシオン......」
ついにクゥエルが真の姿を現わした。
クゥエル・ジ・アクシオン。それは全ての次元に絶対の無をもたらす悪魔...