肩で息をしていた満身創痍のG3は、G6が完全に戦闘不能になったのを確認。
G3‐XYZ「フン...なめんなよ、この野郎。」
G6が動かなくなってしばし沈黙が続いた後、
一同「やったああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!」
歓声をあげる一同。
なな「G3が勝った!!!わーいわーい!!!」
みか「やっぱり凄いわ、あいつ!」
ロック「なんか、すっげえ燃える奴だな、おい!」
もも「これでるるちゃんも、この世界も助かるんだ。よかった...」
G6が倒れた影響によるものか、周囲の風景が変わり、るるのいる613次元へと戻った。
G3‐XYZ「るる!!!」
超変身を解き、るるが祭壇に横たわっているのを見つけて駆け出す。
G3‐XX「おい、しっかりしろ!るる!おい!!!」
G3がるるを抱き起こす。しばらくすると、るるは目を覚ました。まだぼんやりと眠そうな目で辺りを見回す。
るる「あれ...?ここ、どこらお?あっ、じーすいーたん!」
G3‐XX「るる!!!」
思わずるるに抱きつくG3。
るる「じーすいーたん...?」
G3‐XX「るる...無事だったんだな...よかった......本当によかった......」
仮面の下ではおそらく感激の涙を流していることだろう。るるもそれにつられて、
るる「......う...うう...うっ...うわああああああああああああああっ!!!!!」
それまで蓄積していた感情を涙にして泣き出するる。固く抱き合いながら再会を喜び合う2人。
くるみ「るるちゃん、無事だったの!これでまた一緒におやつ食べられるの!!!」
たまみ「よかったね、るるちゃん...本当によかったね......」
郷太「うううう...泣かせるねえ!」
ご主人様「G3さん...あなたには本当に感謝しています...」
感動の再会に涙する一同。
るる「るる、夢を見たお。メガミたまが、じーすいーたんの事をるるに教えてくれた。
じーすいーたんって、カエルさんだったんらね。」
G3‐XX「夢...?そういえば、いつの間にか異層次元の瘴気が消えているな。
それでメガミが夢として送ったデータがるるに伝わったのか。」
異層次元に充満していた大邪神の瘴気が消えた事を、G3は野性のカンで感じ取っていた。
なお、メガミが送った夢がるるに届いたのは、Rynexが持ってきた水晶玉を通したからであり、
そうでなければとても613次元まで届ける事はできない。
るる「あのね、るる、じーすいーたんの事知ってたお。」
G3‐XX「えっ...?」
るる「カエルだったるるをお世話してくれた女の子がるるのごはんを探してた時、
じーすいーたんがごはんを女の子の所に持ってきてくれた。るる、水槽の中から見てたお。」
G3‐XX「知ってたのか...」
るる「あの時はありがとう。ううん、あの時だけじゃない。じーすいーたんには、いっぱいいっぱい助けてもらったお。」
しかしそう言った後、るるは表情を曇らせる。
るる「.........じーすいーたんが死んじゃったの、るるのせいらお......?」
るるの声が震えてきた。
G3‐XX「るる......?」
るる「るるがいたから、じーすいーたん、解剖されちゃったお...
それに、今らってこんなにぼろぼろになって、手もなくなって......
いっぱいいっぱい、痛かったんらお...いっぱいっぱい...苦しかったんらお......」
G3のズタボロの姿を見たるるは今にも泣き出しそうであった。G3はそんなるるの肩にポンと手を乗せ、
G3‐XX「な~に言ってんだよ、んなわけねえだろ!
俺はなあ、ただ自分に出来る事を...いや、自分のやりたいようにやってるだけだぜえええ♪」
そう言うG3の口調には、無理に作ったようなわざとらしさはない。いつものおバカなG3節である。
るる「じーすいーたん......」
G3‐XX「もっとも、俺1人じゃダメだったがな。みんなが俺の心に光をくれた。だからここまで来れた。勿論、お前にもな。」
そう言って折り紙のペンダントを取り出して見せる。
るる「あっ、それ...」
G3‐XX「もらっても、いいか?」
るる「うん!」
シュイイン......
ここでG3はマスクを取り、クゥエルの素顔を出す。
るる「???」
クゥエル「お前には、どうしても話しておきたい事があるんだ。
仮面ライダーとしてではなく、クゥエルという1人の男としてな。」
クゥエルは真剣な目つきでるるの目を見た。るるは思わずきょとんとする。
クゥエル「るる......お前が好きだ!!!!!」
るる「えっ......?」
クゥエル「ずっと好きだったんだ。7年前、オタマジャクシだったお前を見てから、ずっと......」
るる「じーすいーたん......?」
クゥエルが言った事の意味が一瞬よくわからず、るるが首をかしげていると、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......
突然クゥエル達のいる空間が揺れ始めた。