閉ざした扉を解き放て!!

ここは「めいどの世界」。
女の守護天使達が主人の元へ降臨する日を夢みて
日夜、様々なことを学んでいる世界である。
カラァ~~ン、コロォ~~ン♪

ムサ婆「はい、今日はここまでじゃ。各々明日に備え体を休めておくようにな。」

リン「ハァ~~ア、終わった終わったっと。」
きき「結構辛かったね、今日のお稽古。」
リン「ホント。私歌うのは大好きなんだけどその他のこととなるとねぇ・・」
きよ「リンちゃんもききちゃんももっとちゃんせなアカンで。」
リン「きよちゃんてほんとすごいんだよね。
   なんでも難無くこなしちゃうんだもん。」
きよ「へっへぇ~~ん☆」
きき「さすが元九官鳥だよ。まねっこ上手いよねぇ。」
リン「ねぇきよちゃん、今日のとこもう一回復習したいんだけど
   この後お茶かなんか飲みながら教えてくんない?」
きき「あ、ボクもいいかな?」
きよ「うん!別にええよ。」

談笑している3人の横をそそくさと通り過ぎるまもり。

きき「あ、ねぇ、まもりちゃんも一緒にどう?」

立ち止まり振り返らずに言うまもり。

まもり「・・・遠慮する。」
きき「そんなこと言わないでさぁ。
   みんな一緒に楽しくやればはかどるだろうし。」

少し強い口調で話すまもり。

まもり「断っておくが、我が忠誠を誓っているのは現世のご主人様のみ。
    他の者と親しくしようとは思わぬ。失礼。」

足早にその場を立ち去るまもり。

リン「何よ、あの言い方!!なんかすっごくむかつくわ!!!」
きよ「まもりちゃんって、うちちょっと近づきにくいわ。」
きき「でも、でもさ、一緒にここで勉強してるんだからさ。
   やっぱり仲良くしたいよ。」
リン「あなたってホントおせっかいね。
   向こうがいいって言ったんだから別にいいじゃない。」
きき「だけどさぁ・・・・」

そのやりとりを影から見ているムサ婆。

ムサ婆「・・・・やれやれ。」


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