■アリゾナ州の1校、教科書の代わりにノートを採用(japanese.engadget.com)
教科書が全て電子化。いや、ハード除けばコストダウンにもなるのでしょうが、果たしてこれって使いやすいんでしょうか。教科書と違って手軽に書き込めないし、教科書ファイルを大開きに開いたら、他の作業ウィンドウが隠れちゃうし……。OSXはウィンドウ切り替えが楽ではあるんですが、それでも一度に全て見れた方がやはり良いですよ。iBookの解像度ではねぇ……。
Appleは教育機関向けにはかなり大幅なディスカウントをしているらしく、MacOSの使いやすさやトータルソリューションを魅力に、97年頃以降落ち込みがちだった教育機関向け採用も回復基調にあるようです。
とはいえ、勉強ってほら、読むだけでなく書き込む事も大事ですから。iBookよりもWindowsタブレットPCとかの方が良い気も……。サイズが問題なんでしょうか。
むしろiBookにタブレット機能を付ければ良いんですね。すでにOSX側では手書きアルファベットの認字・入力機能がありますし、液晶にタブレット機能を付けるのがコスト高なら、トラックパッドに付けてしまえばよいのですよ。
これくらい、誰でも考えつくアイデアに思うのですが、どっかのメーカーやってくれませんかねぇ……。
■ZETA OS発売中!(PC-CRAFT)
あのBeOSの後継、ZETA OSの正式版がついに登場です。
BeOSといえば、Apple社からスピンアウトしたJean-Louis Gassee氏が1990年に創業したBe社で開発したマルチメディアOSです。WindowsやMacOSのOS機能が貧弱だった頃から、BeOSは現在のOSが備えているマルチタスクやメモリ保護、メタデータファイルシステムなど先進の機能を備えていました。
96年ごろ、AppleがCoplandと呼ばれる次世代MacOSの開発が遅々として進まない中(結局頓挫しました)、一時は次期MacOSのエンジン部分として採用される可能性もあったのですが、結局次期MacOS(現在のMacOSX)のエンジン部分として採用されたのは、過去にAppleから追い出されたスティーブ・ジョブズがCEOをしていたNext社のOpenStepでした。
ここでAppleに採用されなかった所からBeOSの悲劇が本格的に始まったわけで、以後Intelチップでも動作するようにし、色んなPCメーカーに搭載を見込んだものの(某MS社の妨害とか色々あったらしく)普及には居たらず、結局BeOS社はPalm社に吸収されてしまいました。
で、BeOSの開発途上版をベースに、他の団体によって開発が続けられ、ついにZETA OSとなって今日に至るわけですが……(長かった。うむ)。価格1万5千円ですか。Windowsに比べれば安いし、MacOSXとそう違わない値段ではありますが……。
やっぱり高いね。Linuxなら無料のディストリビューションもあるし……。BeOSの先進性はすでに現在となっては多くのOSが追いついてしまったわけで、今となって特に強い訴求力があるわけではないのが残念。
でも、せっかく生き残ったワケですから、心のどこかで応援したいわけですよ。
ちなみにMacOSX のファイルシステムHFS+の開発者はBeOSのファイルシステムの開発者でもあったそうで…………。さらにMacOSXのコア部分Machの開発者はWindowsXPのコアNTカーネルも開発者でもあるわけで、色んなOS、どっかしらでやはり繋がっているわけですな。
※いつの間にやら販売中止になってしまったようです(2012/11/28追記)